<高級オーディオの知識>
スポンサード リンク
2007/09/24 日記<高級オーディオ>
高級オーディオ
高級オーディオ(こうきゅうオーディオ)は機械的な分類上、原音忠実再生及びオーディオ的快感を追及する為に作成された趣味性を伴った高級音響機器群である。多くの場合、高級オーディオは、価格や趣味性の高さ、装置の規模などから本格オーディオと同義である。
概要
多くの製品は、普及価格帯の2倍から100倍の価格を持っている。最も製品数・出荷台数が多いのは普及価格比5倍前後の製品で「エントリークラス」と呼ばれる製品群である。これらはオーディオ愛好者の中でも学生や初心者が購入の中心となる。単体CDプレーヤーを例に挙げると15万円以下の製品になる。この時点で既に一般の製品との価格差は大きく、普及品の最上位機種よりも高価である。次に「ミドルクラス」と呼ばれる中堅に相当する製品群がある。以前は比較的安価な製品と最高級品に人気が二分され人気薄だった価格帯であったが、近年の景気の回復と共に売り上げを着実に回復させている製品群で、それに伴い新規開発数も増加中である。単体CDプレーヤーでは30万前後の製品が該当する。次に単に「高級品」もしくは「上級品」と称される製品群が存在する。これらは熱狂的オーディオマニアが所有し、比較的穏やかなオーディオ愛好家も憧れる製品群になる。このあたりから急激に趣味性を増し、生産台数も大手メーカーですら月産目標が4桁を切ったりと希少性も同時に増してくる。価格は50万円以上の製品が該当する。最後に高級オーディオを最も端的に象徴する「ハイエンド」と呼ばれる超高級製品群が存在する。オーディオマニアはハイエンドオーディオ購入を常に意識しており、極めて高い品質と趣味性が特徴である。価格も常軌を逸した製品が数多く、大半は単体製品で100万円以上の製品を指す。中には数千万円の製品も存在しており、価格には事実上、上限は無い。オーディオにおいて高級の定義は曖昧であるが、オーディオ評論家、菅野沖彦によるとCDプレーヤーの場合3万円以下の製品では製品としての価値を十分認めることは出来ないとしている。またシステム全体で10万円以下の場合、趣味性を満足する事は出来ないと評価している。
背景
オーディオ機器の中でも普及品とは違い、極めて高度な音質・意匠・耐久性・信頼性・趣味性を有し、そのあまりにも膨大な物質投入量と開発費により、一般人の理解を超えた価格設定が行われる事が普通である。しかし、これらの製品類は中古市場などでの値崩れは少なく、ハイエンドオーディオや限定品ではほとんど無い。その為ネットオークション等での取引も活発であり、流動資産として保有する感覚が一部に見受けられる。
デザイン
高級オーディオを理解する上で重要な要素に、音以外のものがある。それは極めて豪華な意匠や素材である。これは高額な機器になればなるほど顕著な傾向にある。これらは時として音質と同等の価値を持って受け入れられるもので、一部のオーディオ評論家やマニアの中には、デザインや質感だけで購入を決断する者も少なくなく、大半のオーディオマニアにとっては音質の次に注目する点である。メーカーもこれらの要望に応え、高級機はブランド製品の如く極めてコストが掛かる装飾が施されている。これは趣味としてのオーディオが視覚上も大きな価値を示している訳で、オーディオ誌でもデザインについての検証が行なわれる。高級機はコレクションされ、インテリアとしても機能する。近年は一部報道番組のスタジオセットに使用されていたりとメディア露出も多い。
装置別詳細
CDプレーヤー(SACDプレーヤー・DVD-audio)
高級オーディオにおいてCDプレーヤーは最も信号経路の上流に位置する製品であるため、システム全体の情報量を大きく左右する。そのためメーカー各社はジッター(時間軸歪み)の撲滅を目標の中心に技術革新が著しい。高級機の傾向は総じて高音成分が正確で綿密になり、結果として滑らかになる。一例として耳障りなシンバルが一転して艶かしいリアリティを奏でる様な現象が多くみられる。その為ジャズやクラシックにおいては数多くのアーティストが高規格での録音をいち早く導入しており、後述の次世代規格での再発売も多い。一般に大規模システムにおいて音質に与える影響は2割強と言われる。
次世代規格
SACD(スーパーオーディオCD)
SACDとはソニー・フィリップスが提唱する次世代コンパクトディスク|CD規格である。高級オーディオ界ではDSD(Direct Stream Digital|ダイレクトストリームデジタル)と言う再生原理上、最もリアルな音場再現が可能であると言われ人気が非常に高い。また、従来のCDと2層にわたって記録可能な事からソフトの発売数も多く、高級機を中心に従来CDとのハイブリッド機が多く開発されている。
DVD-audio
DVD-audioは東芝,松下が中心となって提唱する既存のDVD規格を利用した拡張規格である。音声に絞る事により極めて大量の音楽データを供給可能とし、また既存の技術なので高音質な再生が通常のDVDプレーヤーの多くで可能であり、極めて手軽に次世代規格への移行が行えると主張している。
両者の規格は量子化・サンプリング周波数においては全く異なる方式だが、再生される音質を示すダイナミックレンジ・再生周波数はほぼ互角である。
高音質化
まして、振動でD/Aコンバータ自体の性能が変わるという類の主張は、殆ど疑似科学に近いものがある。その程度の振動でD/Aコンバータの特性が"体感できるほど"変化してしまうのならば、空気中を飛び交う電磁波や放射線、あるいは地球自体の自転による重力の変化や地磁気の変化の影響を受ける可能性、あるいはD/Aコンバータ周辺の基板から発する電磁波や、スピーカーから再生した音による空気の振動の影響の方がずっと高いはずだからである(そもそも人間の神経信号の伝達速度は音速程度であるため、それより微小な電気信号や空気振動の変化は、人間の身体能力では物理的に体感できない点に注意する必要がある)。
アンプ
高級オーディオにおいて電源増幅は音質に対し極めて重要な装置になる。通常のアンプではさほど重要視されない最大出力やS/N比等がユーザーの要求になっているため、セパレート化が最も進んでいる装置の一つである。最近はスピーカーの進化に伴い、精度は高いものの極めて変換効率が悪く、消費電力・発熱が尋常ではないために敬遠されつつあったAクラスアンプが見直される風潮がある。また一方で、かつては技術力不足から「違和感を感じる」と言われていたデジタルアンプ(D級アンプ)が急激な進化を遂げ、市民権を得た。大規模システムではアンプは音質に3割近い影響を与えると言われている。
高音質化
強大な電源回路
「強力な電源=駆動力=性能」とする見方がある程、充実した電源は安定動作から高音質化につながりやすい。その為、価格と比例する様に高級機には巨大な電源回路が搭載される傾向が強い。
セパレート化
CDプレーヤー同様、セパレート化によって高音質化が極めて実現しやすい。特にアンプは微細な信号から、スピーカーに供給する高出力まで扱っているため、ノイズも同時に大幅に増幅してしまう。これを防ぎ、純度を保つために高級品以上では必ずといって良いほど取られる手法である。
スピーカー
オーディオの世界では唯一、発明当初からダイナミック型を中核として基本原理に変化は無い装置で、長い間劇的な進化とは無縁の存在であった。しかし近年になりコンピュータ解析を応用した現代的発想によるスピーカーの台頭が著しい。音の回り込みを最小限に押さえるため、奇抜なデザインになっている製品が多数存在する。スピーカーは音の発生源である為、品質やセッティングによって音全体に与える影響は格段に大きく、全てのオーディオ製品の中で最も音質に影響を与え、大規模システムにおいて再生能力の半分はスピーカーの性能に委ねられるとされる。高域の振動板としては絹|シルク・チタン・セラミック・ベリリウム・ボロン・サファイア・マグネシウムはてはダイヤモンドまで採用され、低音域の振動板としては、パルプ・マイカ・アルミ・カーボン・液晶ポリマー・木・バイオセルロース・ケブラー・アラミドなど実に多彩な素材が使用されたが、単に物理特性を改善したのみでは、音質向上に結びつかないのがスピーカーの難しいところで、理論や理屈だけでは決して良いスピーカーは出来ない。
形式分類
:上記の他、バックロードホーン型・背面開放型・共鳴管型と呼ばれる方式が存在するが、バスレフ型と類似、あるいは延長線上の種類と呼んで差し支えない。密閉型と対峙する方式である。過去には市販されており高級機もあるが、製品化への難点と需要の面から現在は皆無に近い。
ラインケーブル
端子形状がRCAタイプのアンバランス型と端子形状XLRタイプのバランス型に大別される。平衡接続|バランス型は元々放送局や中継現場など非常に長い距離の配線を必要とする現場で、大量のノイズを拾ってしまう問題解決の為に考案された。オーディオマニアは僅かなノイズも警戒して多用している。
電源装置
都市部においては家庭用電灯線から進入する各種ノイズの量も多く、音質に悪影響を及ぼしやすい。その為小型の整流もしくは発電の装置を用いて対策とする。
D/Aコンバータ
CDプレーヤーに通常内蔵しているD/A(デジタルアナログ)コンバータは単体でも発売されている。入力は光ケーブルもしくはデジタルケーブル(同軸)を使用する。一体型CDプレーヤーより高度な変換処理を実現させる装置である。
マスタークロックジェネレーター
CDプレーヤーのD/Aコンバーター部及び、単体D/Aコンバータに内蔵されるクロック発生機に同期し、更なる精度に修正する為の装置。高精度クロック源として学習補正機能付き並列動作型VCOが使用される。他に超高精度クロック源としてルビジウムクロックを使用したハイエンド製品も存在する。一部マニアやCD制作サイドでは超高精度クロックとしてセシウムクロックを使用する場合も増えてきており、更に超超高精度クロックとしてハイドロゲンメーザクロックの使用が検討されている。
アナログプレーヤー
レコードプレーヤーであるアナログプレーヤーはターンテーブルとカートリッジ及びトーンアーム、など部品点数も多く、フォノイコライザーアンプを必要とするため、今日ではオーディオマニアですら贅沢な趣味と評する者が多い。音質としては諸説あるが、CDと同等であると考えられる。
コンセント
最近注目されるアクセサリーで、医療用コンセントが高品質・高耐久性で、音質的にも有利と言う事が注目を浴び、オーディオ製品としても販売されている。また、これらを参考にして専用設計のオーディオコンセントも数多く開発された。しかしどんなに立派なコンセントを使用しても、オーディオ機器の中にはヒューズが設置されており、その中の非常に細い導線を必ず通過するため、そのボトルネックを放置して他を改善しても、明かり意味がないという意見もある。
オーディオラック
単体で20kg以上の重量を持つ高級オーディオは普及品とは違って設置にも注意が必要である。十分な耐荷重性能と音質的特性を持つ専用ラックに設置される事が通常である。ラック自身の振動を押さえるためラック自体に砂や鉛を注入したものも数多く、ラックの重量が50kgに達する事も珍しくは無い。大型システムでは合計で300kgを超えることも多く床の耐久性も必要である。
一方、制振を考え、ラックを使用するよりも、機器を床に直に置くことを好むユーザーも少なくない。
関連サイト
comment(" >0) trackback(" >9)
|
◆高級オーディオについてピックアップ ;ジッターの排除 :時間軸歪みであるジッターは高級オーディオにおいて最も重点的に対策がなされる。これらは極めて高額なコストがかかる為に普及品では全くと言っていい程対策を行う事が出来ない。具体的な方法として、高精度VCOの採用やデジタル-アナログ変換回路|DACの複数並列動作などが主になる。これらは普通1チップのICで可能な音楽再生を巨大な基板で行う様なもので... |